豚姫様は二度ベルを鳴らす:Re

http://facta.co.jp/article/201409038.html

ちょうど二年前の記事ですが、参考にどうぞ。

リンク先になんて

死んでも飛びたくねえ

という人のために
かいつまんで内容をご説明します。

団体保険のお話です。

団体保険というのは説明不要かと思いますが、
企業等の組織を対象にした保険で、
社員が一定数以上の団体で加入することを条件に、
通常よりも保険料を数%～50%程度割り引いているものです。
記事に登場する明治安田生命相互会社はＪＰ労組「きずな」以外にも
日本郵政共済組合の「みらい」を担当。

なんかもうこの時点で利権のにおいぷんぷんで

こいつはくせえッー！


ゲロ以下のにおいが


プンプンするぜッーーーーッ！！

ってな感じですね。

まあ、でも裏に何があろうがきちんと保険としての体をなしているのなら
加入者としては問題ないのでは？割安だし・・

↓
↓
↓

単独引き受け型商品は、加入者が支払う見掛け上の保険料は安いが、
配当金が少ないため実質的には割高になる上、
保険会社が団体に支払う手数料は少なくて済むという
明治安田にとっての「ドル箱商品」（業界関係者）。
（記事より引用）


利権と言えば「権利の全逓」のもう一つの顔
「利権の全逓」を思い出しますが
もともと「きずな」は全郵政の団体保険でした。

はい、嫌な予感がしてきました。


JP労組は２００７年、日本郵政公社労働組合（全逓）と
全日本郵政労働組合（全郵政）が、
郵政民営化に際して団体交渉力を強化するため合併し誕生。結果的に団体交渉力はミジンコ以下になりました。

スト権なんて捨てられたしな。
で、２００９年に両組合の共済商品も整理統合。
旧安田生命時代から全郵政に食い込んでいた
明治安田が有無を言わさぬ猛烈な営業攻勢。

全郵政の大型生命共済「きずな」が存続します。

保障性団体保険は半分を明治安田が単独で引き受け、
残る半分を明治安田が事務幹事を担う形で
複数社が共同で引き受けることになったそうですが、
ほぼ独占状態。
共同引き受け型には、第一、住友、富国、三井住友海上あいおいの
4生保も加わっているものの、明治安田以外のシェアは微々たるもの。
総保険金額約1.2兆円のうち明治安田のシェアは９割。

明治安田生命、もうウハウハですね。

なんでこんなに特権的な営業出来てるか？

明治安田生命がJP労組のOBを顧問として受け入れるという見返りがあるからです。

２０１４年時点で１５人程度受け入れているそうですから、
現在ではもう少し人数が増えているかもしれません。

で、そのほとんどは旧全郵政の役員。

当然全逓側にしたら「ずるいだろ！」と恨み節が出ます。

どこが対等合併だ！

（利権に関して）

というところでしょうが
組合員や「きずな」加入者にすればどちらも同じ穴のムジナ。
天下りさせるために保険料払ってんじゃねえよ、となりますわな。

もっと問題なのはJP労組結成後１年たった２００８年、
明治安田生命側からJP労組は特別中央執行委員を１年間受け入れています。

うち、かんぽ生命あるんですけど。

経営側とダイレクトに交渉する労組の中央執行委員会に
他社の保険会社の人間がいたわけです。

いやこれ、まずくね？

「特別」とつくくらいですから保険からみのみの担当でしょうし、
実際はどれだけ各種会議に出席していたのかは不明ですが
それでも中央執行委員。

民営化過渡期の経営情報が他社に流れた可能性もあります。
もしそのような事実があれば
JP労組の重大な裏切り行為ではないでしょうか。

ちなみに、記事では明治安田生命とJP労組の蜜月ぶりを示すエピソードとして
「上野の中央執行本部の委員長室には
明治安田生命寄贈の巨大液晶テレビが鎮座していた」
という話が紹介されています。
多分山口義和（全郵政）委員長時代だろうなあ。

そのテレビが東芝製だったら面白かったのに。




日本郵政グループ労働組合。

いずれはこの組織をぶっ壊さなきゃいけないのはわかっていますが
まだ時期ではありません。

今はJP労組２４万人の組合員はもちろん、
すべての郵政労働者一人一人に
職場問題に関心を持ってもらい、
自分自身の問題としてとらえてもらうように 
していく時期なのだと思います。 



関係ないけど密かにこの人を応援しています。↓ 



ただし、豚姫がトチ狂ってなんかの選挙に出馬して
政見放送で 

「JP労組をぶっ壊す！」とかやりはじめたら

容赦なく見捨ててください。